「サーバー」と並んで、ホームページ制作でよく出てくる言葉が「ドメイン」です。
前回の記事では、ホームページの「土地」にあたるサーバーについてお話ししました。今回はその続きとして、「住所」にあたるドメインを取り上げます。
「サーバー編をまだ読んでいない」「Webのことは正直さっぱり……」という方も、どうかご安心ください。この記事だけでもわかるように書いていきます。むずかしい用語は使いませんし、前回と同じく家を建てるイメージに例えながら、ゆっくり進めていきますね。
サーバーって何だっけ?という方は、よかったら先にこちらもどうぞ。 👉 わかりづらいWebのこと – サーバー編 –
ホームページは「家」に例えられる(おさらい)
ホームページは、家を建てる作業によく似ています。
- 土地 = サーバー(前回お話しした、データを置く場所)
- 住所 = ドメイン(今回のテーマ。URLのこと)
- 骨組み・内装 = ホームページのデザインやコンテンツ
家を建てるには、土地だけではダメで、「ここに家がありますよ」と知らせる住所が必要ですよね。ホームページも同じで、土地(サーバー)に建てた家を「ここにありますよ」と教えてくれるのが、ドメインなんです。
ドメインとは——「住所」のはなし
ドメインとは、ホームページの場所を示すURLのことです。
たとえば私のサイトのURLは「3line-design.com」。この 3line-design.com の部分がドメインです。
家を建てたあと、「うちは○○市△△町1-1にあります」と住所を伝えないと、誰も訪ねて来られませんよね。インターネットの世界も同じで、ドメインという住所がないと、せっかく作ったホームページに誰もたどり着けません。
しかも住所は、世界にひとつだけ。同じドメインを2人以上で使うことはできません。「3line-design.com」は世界に1つしかありませんし、すでに誰かが取得していれば、ほかの人はもう使えないんです。
ちなみに、ブラウザのアドレスバーに 3line-design.com と入力すると、インターネットの裏側では「そのドメインの家はどのサーバーにありますか?」というやりとりが一瞬で行われ、正しい場所まで案内してくれます。私たちが住所をたよりに目的の家にたどり着くのと、まったく同じ仕組みなんですね。
ドメインには種類があるけれど、迷わなくて大丈夫
「.com」「.jp」「.co.jp」「.net」など、ドメインにはいろんな種類があります。一覧で見ると目がチカチカしてきそうですが、安心してください。
個人や中小企業のホームページなら、実はこの3つを覚えておけば十分です。
.com(ドットコム)
世界でもっとも使われている、いちばん有名なドメインです。もともと「商業(commercial)」を意味していますが、今は個人・企業を問わず、世界中の誰もが使えます。迷ったらこれを選んでおけば間違いなし、という安心感があります。費用は年間1,500円前後と、もっとも手が出しやすい部類です。
.jp(ドットジェイピー)
日本にお住まいの方や、日本の会社・組織だけが取得できるドメインです。「日本のサイトなんだな」という信頼感を出せるのが特徴です。費用は年間3,000円前後と .com より少し高めですが、その分プレミア感もあります。
.co.jp(ドットシーオー・ドットジェイピー)
日本国内で登記された法人だけが取得できる、特別なドメインです。1社につき1ドメインまでというルールもあって、「ちゃんとした会社のサイトだ」という安心感がいちばん強く伝わります。費用は年間4,000円前後で、.jp より少し高くなります。
そのほかにも .net .org .info .me といったドメインがあります。それぞれ「ネットワーク用」「非営利団体用」など、もともとの意味はありますが、今はあまり厳密ではなく、誰でも自由に取得できるものが多くなっています。
ただ、見慣れないドメインは「これ、本当に大丈夫なサイトかな?」と一瞬警戒されることもあるので、特別な理由がなければ、上の3つから選ぶのがおすすめです。
具体的な使い分けの例
実際にどう選べばいいか、3つのパターンで見てみましょう。
例1:個人で副業やフリーランスの活動を発信したい
→ .com がおすすめ
世界共通でなじみがあり、信頼感もあります。私自身も「3line-design.com」と .com を選びました。
例2:個人事業主としてお店をやっている
→ .com または .jp
日本のお客様がメインなら .jp を選ぶと、「地元に根ざしたお店」という雰囲気が伝わります。海外のお客様も意識するなら .com で。
例3:株式会社や合同会社などの法人で事業をしている
→ .co.jp がおすすめ
「法人だけが取得できる」という性質が、そのまま信頼の証になります。取引先や顧客に「ちゃんとした会社」と認識してもらいやすいです。
💡 中小企業に知っておいてほしい小ネタ:ドメインは「ブランド保護」の観点でも考えよう
.co.jp を取得したら、同じ文字列の .com も一緒に押さえておくことをおすすめします。
たとえば example.co.jp がメインサイトだとして、example.com を取らずに放置しておくと、第三者が先に取得してしまうことがあります。悪意がなければまだしも、紛らわしいサイトを作られたり、フィッシング詐欺に悪用されたりするケースも実際に存在します。
年間1,500円前後の追加コストで自社ブランドを守れるなら、安い保険だと思いませんか。会社の規模が大きくなるほど狙われやすくなるので、小さいうちから複数ドメインを押さえておくのが得策です。
ドメインを選ぶときの3つのポイント
種類が決まったら、次は具体的な文字列を決める番です。選ぶときは、次の3つを意識してみてください。
**1つ目は「短くて覚えやすい」**こと。長すぎたり複雑なドメインは、見た人がうまく入力できなかったり、口頭で伝えづらかったりします。シンプルなほうが、覚えてもらいやすく、間違われにくいです。
**2つ目は「サイトの内容と関係がある」**こと。屋号やサービス名がそのままドメインになっていると、見た瞬間に「ああ、あのサイトだ」とわかってもらえます。
**3つ目は「一度決めたら変えにくい」**ということを覚えておくこと。ドメインは住所と同じで、途中で変えると、今までの読者やお客様が迷子になってしまいます。SEO的にもダメージが大きいので、決めるときはちょっと慎重に。
それから、ドメインは家の住所とちがって毎年「更新料」が必要です。更新を忘れてしまうと、せっかく育てたドメインがある日とつぜん使えなくなり、最悪の場合、他の人に取られてしまうこともあります。多くの場合、自動更新の設定ができますので、契約時にあわせて設定しておくと安心です。
ちなみに、人気のあるドメインは早い者勝ちです。気になるドメインがあるなら、早めに押さえておくのも一つの選択ですよ。
土地と住所が決まったら、次は家の中身
ここまでで、ホームページに必要な「土地(サーバー)」と「住所(ドメイン)」のお話ができました。家を建てる準備でいうと、半分くらいまで進んだイメージです。
でも、土地と住所だけでは、まだ家は建ちません。実際に人が訪れて「素敵な家だな」と感じてもらうには、骨組みや内装——つまりホームページのデザインや中身が必要です。建物の柱や壁、そして部屋の雰囲気をつくる仕上げの部分にあたります。
次回はその「家の中身」にあたる HTML・CSS について、同じようにやさしくお話しする予定です。よかったらまた覗いてみてくださいね。
おわりに
ドメインって、最初は「.com と .jp ってどう違うんだろう?」と戸惑うかもしれません。でも、こうして整理してみると、意外とシンプルだと感じていただけたのではないでしょうか。
「自分のサイトに合うドメインがわからない」「そもそも何から始めたらいいかわからない」——そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください。3line Designは、ホームページを作って終わりではなく、その手前の小さな疑問から一緒に考えていく、伴走型のパートナーでありたいと思っています。
